化女沼レジャーランドが廃墟のまま開業へ向けて支援募っているらしい

宮城県大崎市にある廃墟で有名な化女沼レジャーランドで面白いプロジェクトが発足してるそうです。

というのも、廃墟のままテーマパークとして開業する。そうです。

クラウドファンディングサイトCAMPFIREで資金募集を行っており、すでに40万近くが集まっている模様です。

 

 

目標金額は1億2000万円という事でまだまだですが、実現なるのでしょうか。

社長は、遊具に思い入れがある事から解体はしない、夢を一緒についでくれる人がいるまで売らないというふうにおっしゃっていましたが、廃墟として愛されるならそれも良いと思われたんでしょうか。

私自信、去年11月の一般公開の際に参加しましたが、後藤社長は現在のように廃墟として有名になった事について寛容になっておられたのと、全国放送で紹介されるまでに機会を作ってくれたチーム酷道の管理者よごれんさんに対し信頼感をおいてる事から、こういう流れに至ったといえるでしょう。

 

(左:現所有者の後藤社長)(中:チーム酷道よごれんさん)(右:赤羽さん)

経営事業者は岩手県盛岡市在住の赤羽さんという方で、11月の公開時、後藤社長の講演会の最後に出てこられてご挨拶がありました。

真面目そうな、声で低く通ったいい声の方で、以前より東北の地でテーマパーク事業をしたいと計画されていた方です。

詳細な計画があるにしても廃墟とテーマパークをかけあわせる…というのは日本でも初めての試みですので、実現化するとういのは簡単ではないはずです。

 

廃墟パークは需要があるのか

ガラクタ・瓦礫と人工物の間で、自然と共生しているものです。

そこで廃墟の魅力というのを考えた時、その共生している様や建築物自体の美しさの他に、人々に忘れ去られてるシチュエーションという感情的なものが入ってくると思います。

人々が頻繁に出入りする廃墟…それは廃墟としての魅力があるのでしょうか。

当たり前ですが、客層はマニアでもない一般的な人になると思います。

たしかに軍艦島のように廃墟が世界遺産となって有名になったという事例もありますし、摩耶観光ホテルのようにこれから観光化しようという取り組みもあり、廃墟を観光地にというのが流行りつつあります。

ただ、これらと化女沼レジャーランドは少し違います。

軍艦島は行った事がある人はわかるとおり、圧倒的な規模と廃墟感に驚かされます。

さらに、炭鉱として機能してきた深い歴史があり、あの狭い空間に数千人が暮らしていたという独自の文化があります。

摩耶観光ホテルは昭和初期に流行ったアールデコ風建築がとても貴重なのと、摩耶ケーブルの歴史、摩耶山は日本の登山文化発症の地であり、このホテルは日本の山の観光の先駆けの痕跡なのです。

圧倒的な歴史をもった廃墟と、化女沼レジャーランドが戦えるのか、というのがネックになると思います。

観覧車やメリーゴーランド(富永産業)などの遊具は化女沼レジャーランド独自のものではありません。

廃墟化した遊具の中には、日本の他の地域でまだ動いているというものもあります。

1979年に開業した化女沼レジャーランドにしかないものというのはなんでしょう。

一般の人がこれは見てみたいと興味をそそられる要因が少ないのではないかな?と感じます。

それと、廃墟の遊具が少なすぎるという点もあります。

化女沼レジャーランドの目玉は観覧車、メリーゴーランド、コーヒーカップという昔ながらの遊具数点しかありません。

以上の事から、廃墟としての魅力は損なわれる為、それをメインとして運営は難しいと考えられます。

 

温泉やホテル、ゴルフ場などの活用

テレビで度々放送されている化女沼ですが、廃墟のイメージしかないという方もおられると思います。

敷地の魅力というのは、なにも廃墟だけではありません。

この化女沼で湧き出る温泉は日本でも指折りの泉質を誇る名湯なのです。

本来は温泉で復興を狙いたかった社長ですが、温泉は市が掘った為、後藤社長は当時それを利用する権限がなく、市の保有権が切れた時にはすでに化女沼レジャーランドは廃業していました。

しかし、今であれば赤羽さんを始め若い力があれば温泉を活用し新たな観光地を作れるのではないかと思います。

温泉・廃墟、このセットがあれば食いつく一般人も多いのではないかとも思えます。

他にもゲートボール場やゴルフ場もあり、廃墟を覗いても地域に根付いた観光地になりうるポテンシャルはあると思います。

 

流行の変化が来るかも

今や当たり前になったオタク文化はもともとは一部の2chの住人が基礎を作ってきたものです。

一昔前にはには気持ち悪い、変わっている人の代表でした。

しかし、今ではどうでしょう普通の人でもアニメを見てるでしょう。そういう人口も増えてきました。

なぜでしょう、もちろんネットが男女がで出会える場所(SNS・オフ会の存在)になったからです。

まだ廃墟というジャンルにおいて、一般人が新しく入ってきて出会えるというのはあまりありません。

しかし、廃墟テーマパークがオープンしサバゲー・廃墟オフ会・婚活などを公式で開けるようになり、隠れ廃墟マニア同士が出会える場になれば、男女が廃墟を通じて出会える場になれば化女沼レジャーランドから新しい流行が生まれるかもしれません。

あとはネット上での明確な交流の場を作る事でしょうか。夜景文化もそうですが、感動夜景をあなたの元へ(現・夜景INFO)の管理人さんが夜景SNS(現在はなくなりFBに移りました)を作ってから夜景サイト同士の交流が活発になりました。

マイナーなジャンルでも、誰かその業界を牽引する人が交流の場を作れば活発化するということが証明されたと思います。

しかし廃墟マニア同士が大きく交流するというのはあまりありません。廃墟というのがグレーゾーンだからです。

また、写真を見せ合うくせに場所は教えない…というのがあるからです。

もちろん廃墟マニアからしたら意地悪してるわけではなく立場上教える訳にはいかないのです。

なので、合法廃墟だけを扱うというくくりの中で廃墟のサークル・SNSページがあればいいのではないかな?と感じます。

だれが牽引するかが問題ですけどね笑

 

廃墟化した観覧車やメリーゴーランドなど、全国でも屈指の美しさであることには間違いありません。

特別な歴史がなくても、皆から愛される廃墟であれば、有名な観光地になれる、そういう廃墟観光の先駆けになれればすごいなと思います。

Suriko

旅や面白い所、不思議な所、絶景な所、ラーメンが好き。


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